コレクション: 【愛媛】りくう

和紙の新しい可能性を広げる
「呼吸する和紙」

和紙は、光や風、湿度をやさしく受け止めながら、日本のくらしに寄り添ってきた素材です。「その心地よさを、もっと今のくらしへ届けたい。」そんな想いから、りくうの佐藤友佳理さんは「呼吸する和紙」を生み出しました。和紙の原料である楮(こうぞ)に天然鉱物「ゼオライト」を組み合わせることで、湿度を調え、気になるにおいを吸着する機能もプラス。さらに、繊細な糸が織りなすレースのような表情は、空間にやわらかな彩りを添えてくれます。

清らかな水が、育む。

愛媛県西予市は、標高1,400mの高低差が織りなす豊かな自然に恵まれた土地。 工房がある明間(あかんま)地区には、名水百選にも選ばれた「観音水」が湧き、一日に約8,000トンもの清らかな水が流れ続けています。江戸時代には、この豊富な水を生かして紙漉きが盛んに行われていたとも伝えられています。りくうでは、そのやわらかな天然水で和紙を一枚一枚丁寧に漉き、繊細な風合いを生み出しています。

すくうことで、生まれる。

佐藤さんの和紙づくりは、昔ながらの技法とは少し異なります。細くよった和紙と綿糸を格子状に張った土台を、楮とゼオライトを溶かし込んだ水へ静かに沈め、そっとすくい上げる。すると、楮の繊維が糸にやさしく絡み合い、自然な濃淡や表情が生まれます。「漉くというより、すくう感覚なんです」と話す佐藤さん。伝統に縛られない自由な発想と繊細な手仕事から、一枚一枚異なる表情を持つ"呼吸する和紙"が生まれています。

和紙の未来を、つくる。

「伝統は守るものではなく、育てていくもの。」りくうは、和紙などの伝統工芸に敬意を払いながら、現代のくらしになじむかたちを提案しています。デジタル技術も取り入れますが、何より大切にしているのは、手を動かし、素材と向き合うこと。「疲れた時にふと眺めて心がほぐれるようなものをつくりたい」と話す佐藤さん。伝統も革新も、それぞれの表現があってこそ工芸は未来へつながる。そんな想いを込めて、和紙の新しい魅力を届けています。

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りくう
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