生姜を仕込む。

生姜の香りが恋しくなる季節。

料理の味を引き立てたり、
飲みものにして楽しんだり。

旬の生姜を仕込んでおけば、
その香りと辛みを、
これからの季節にも楽しめます。

今年は、生姜と過ごす冬支度を。

新生姜と生姜、
実は同じもの。

「新生姜」と「生姜」。見た目も味わいも違いますが、実はどちらも同じ生姜です。

私たちが食べているのは、ショウガ科ショウガ属の多年草である生姜の根の部分。
熱帯アジアが原産とされ、日本でも古くから、料理の薬味や香辛料、漢方などに使われてきました。

では、なぜ「新生姜」と「生姜」で違いが生まれるのでしょう。

新生姜は、収穫したばかりの若い生姜のこと。
先端にほんのりピンク色の茎がついていて、みずみずしくやわらかく、辛みも穏やかです。

一方、収穫せずにそのまま育て、秋の終わりから冬にかけて収穫したものが、いわゆる生姜。
その後、貯蔵庫で一定期間寝かせることで、皮は茶色く硬くなり、繊維もしっかりします。
新生姜に比べて辛みが強く、香りも豊かに。

同じ生姜でも、収穫する時期やその後の時間によって、味わいはこんなにも変わります。

シャキシャキの旬を甘酢に。

新生姜は生姜に比べて繊維が少なく、シャキシャキとした食感です。そのため、薄くスライスしてつくる「甘酢漬け」に最適。歯触りの良い、さわやかな風味の甘酢漬けができます。


〈用意するもの〉
◾️新生姜・・・250g
◾️酢・・・200ml
◾️砂糖・・・60g
◾️塩・・・小さじ1
◾️保存瓶

  • 【Step1】

    新生姜はよく洗い、皮はスプーンでこそげるか、気になる部分だけむきます。

  • 【Step2】

    新生姜は繊維に沿って、できるだけ薄くスライスします。

  • 【Step3】

    小鍋に酢、砂糖、塩を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止め、そのまま粗熱をとります。

  • 【Step4】

    鍋にお湯を沸かして、【2】の新生姜を2~3分茹で、ざるに上げて水気を切ります。

  • 【Step5】

    消毒した保存瓶に【4】の新生姜を入れ、【3】の甘酢を注いだら完成です。

くらしさのヒトコト

辛みが苦手な方は、新生姜のゆでる時間を少し長めにしたり、ゆでる前に塩もみし水洗いしたりすると、辛みが和らぎます。
また、辛みがお好みの方は、新生姜をゆでずに、塩もみをして水気を絞ってそのまま甘酢に漬けても良いです。

ちなみにつくって半日後から食べられますが、一晩から1日置くと、味が全体になじみ、まろやかさが増します。
数日置くと、ピンク色の発色が安定し、見た目が美しくなりますよ。

生姜の香りと辛みを、ひと瓶に。

ジンジャーシロップづくりには、生姜・新生姜どちらでもつくることができますが、今回は生姜を使ったパンチの効いた辛みの「スパイスジンジャーシロップ」をご紹介します。

生姜をまるごと使えば、体を芯から温めるジンジャーシロップができます。

〈用意するもの〉
◾️生姜・・・250g
◾️砂糖(きび砂糖がおすすめ)・・・250g
◾️水・・・100ml
◾️レモン汁・・・大さじ2
◾️シナモンスティック、唐辛子・・・各1本
◾️クローブ、カルダモン・・・各3〜4粒

  • 【Step1】

    生姜は皮ごとよく洗い、水気を切ってからスライスします。

  • 【Step2】

    鍋に【1】の生姜、砂糖、水、スパイスをすべて入れ、中火にかけて混ぜながら煮詰めます。沸騰したら弱火にし、焦げ付かないように混ぜながら15分ほど煮ます。

  • 【Step3】

    火を止める直前にレモン汁を加えて混ぜ合わせます。

  • 【Step4】

    スパイスを取り除き、ブレンダーにかけたら完成です。

くらしさのヒトコト

スパイスが苦手な方はなしでもつくれます。

完成したシロップは、炭酸水で割れば自家製ジンジャーエールに、お湯で割ればホットジンジャーとして楽しめます。
その他、紅茶や牛乳、お酒で割るのもおすすめです。

生姜の繊維が気になる方は、最後に濾してください。保存期間を長くしたい場合も、濾すようにしましょう。

あとから便利な、生姜の保存方法。

新生姜や生姜を長持ちさせるには、冷凍保存がおすすめです。

「すりおろし・スライス・千切り」など、いろいろな形状でラップに包んで冷凍しておけば、用途に合わせて使えて便利です。

生姜は丸ごとラップに包んで冷凍しておけば、使う際に凍ったまますりおろすこともできます。

なお、新生姜と生姜は、水分量や繊維の硬さが異なるため、適した保存方法も少し異なります。適切な方法で保存することで、風味や鮮度を長く保つことができます。

  • ○新生姜の保存方法

    水分が多く傷みやすい新生姜は、常温保存はできません。
    乾燥させないことが重要で、冷蔵庫に入れる場合は、新聞紙やキッチンペーパーに包んで保存袋に入れてからにしましょう。

  • ○生姜の保存方法

    生姜は比較的乾燥に強く、長持ちしやすいのが特徴です。
    夏場以外であれば、新聞紙に包んで冷暗所での常温保存が可能。そのまま冷蔵庫に入れるのはかえって痛みやすいためNG。冷蔵庫に入れる際には水に浸し、数日おきに水を換えれば1ヶ月ほど保存できます。